タムの愛称でステージ/照明として8年間働いていた田村が卒業する。
四谷アウトブレイクはライブハウスに珍しくスタッフの出入りが少ない店だ、一度働くと長い。もしくは2日で辞めるか。そもそもアウトブレイクで働きたい!と今まで言ってきた奴の殆どはアウトブレイクに来た事がなかった。奴らは自分の感とセンスとgoogleで四谷アウトブレイクを見つけて俺に会う。そんな奇跡のような瞬間にこの15年間で何度立ち会ったか。凄いライブ、凄いバンドと出会うのと同じ位に新しいスタッフに出会えるのは奇跡だ。当然、田村もそんなやつだった。
アウトブレイク卒業後は就職するらしい(内緒にしてたらごめん)すごいステップアップだ。俺はスタッフの卒業の時に毎回言う事がある。「スタッフにとってライブハウスってのはいつか卒業する場所である」そうなんだ。悲しいけどそうなんだ。自分の人生のちょっとした時間をこの場所で過ごす。そこで得た色んなものをリュックに詰め込んで次の場所に行く。そういう場所であっていい。
もちろんそこには一生の仕事として全員を社員にしてやれない実情もある。薄給で責任があり拘束時間が長いブラックな職場で遠い先の自分の人生を重ねる事が出来る奴は多くない。だからこそ俺はスタッフとは飛び切り楽しい時間と仕事を共有したいと思ってる。
さて、こんな時期だけど本題だ。田村の卒業イベントがあります。昼間からダラダラと田村が飲んでいるので顔を出してお疲れ様って言ってくれたら、そりゃ店長冥利に尽きるってもんだぜ、皆さん。
超えていけ。
じゃ、四谷で。