今夜、四谷の地下室で。

ライブハウス四谷アウトブレイク店長が日々起こる事やバンド活動についてなど色々書いてます。

失踪したことのある音楽関係者

さてさて昨日は別件で取材を受けていたのですが、話の流れから全然違う方向にサクっと変更されてしまい3分喋った内容が記事になってしまってました…


自慢できる内容じゃないし、迷惑かけた人が沢山いるから公にする話じゃないと思うんだけど僕の15年前の話でもし!これを読んだ皆さんが少しでも良い方向にいけば沢山の僕の過ちも少しは意味があったと思えるので軽めに少し書いておきます。


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ライブハウスの世界ではバンドの大小に関わらず「失踪」「音信不通」って話題になりますよね。僕はその度に心がキュンとなって当事者でもないのにあれこれ考えます。1回逃げて全部ボカーンって壊れて、なんとかやり直そうと15年あれこれやってきて、それでもまだ贖罪は終わらずギリギリで生きている身から言わせてもらえば

「本当の悩みなんて身内にも医者にも相談出来る訳ねぇ」

という思考から全てがスタートするんですよ。なんで相談してくれなかったの!?って言葉は無意味です。できるわけねぇんだよ、できてたら相談してんだよ。逃げた先の事なんてなにも考えてないんだよ、そんな状態にないんですよ。

それでもその場で電車に飛び込まなかったのは死にたくないからなのです。やり直したいとか状況を好転させたいとかじゃなくて「死にたくない」という気持ちがあるから。そういう最弱の瀕死状態の人間に僕は上手に言葉をかけることが出来ないし、多分気づいてあげる事ができないと思う。

そんな時、音楽やライブハウスはなにができるか?多分なーんにもできません。すくなくとも僕自身は音楽では救われなかった。でも紆余曲折を経てちょっと元気になった時に僕はライブハウスに助けてもらった。仕事を与えてもらったってのもあるし、音楽に勇気とやる気を与えてもらったってのもある。四谷アウトブレイクで会った沢山の人に愛情を注いでもらって生きながらえてきた。

今、瀕死状態にいる皆さんへ

万が一ここに辿り着いてしまったなら、少し元気になったらライブハウスへおいでなさい。楽しい話ができるスタッフがいたり新しい友達ができたり、心に響く音楽があったり、美味しいお酒があったりする。変な医者のカウンセリングに5000円つっこむより効果的だったよ。飲むなら付き合うし、謝りにいくなら手土産用の美味しいお菓子を教えよう。一発逆転はありえないから、明日を生きる約束を重ねていきましょ。ライブハウスにはそれが出来ると思っています。

逃げるという選択肢もアリだけど、多くの場合勇気を持った「逃げる」という手段を選んだんじゃなくて仕方なく、どうしようもなくなっちゃって「消える」っていう方が多いもんね。知ってるよ、その気持ち。そしてどこかで見つけて欲しいと思ってるのも知ってるぜ。俺も「失踪」というもので迷惑をかけたし、迷惑をかけられた事もある。とりあえず生きてればなんとかなる。どうせ死ぬから今は生きていつか乾杯しましょうね。


じゃ、四谷で。