昨日はデスクワークしながら夜には予定を入れていた。
テコの原理による公開リハーサルだ。
これはそもそも四谷72時間オファー合宿をやる!って時に
ボーカルのグルパリ君が「公開リハやりたい」と
声をかけてくれて実現したライブでした。
んで、ちょっと心配ではあったんですよ。
僕の中でテコの原理ってちょっと特別でして。
あの独特のアーティスト感性とか、どこか閉鎖的な感じとか
要はお客さんにサービス精神たっぷりのタイプではないと
思ってたし、思ってるんですよ。
実際は凄くSNSも活用して、サービス精神というか
バンド運営に関して考えている人達だとは理解してるんですが。
だから公開リハという、動物園状態になった時に
バンドのマジックが発動するのか。心配じゃないですか。
まぁそれも全部杞憂に終わる訳ですが。
前半は新曲を練る時間。
アレンジを幾つか試してお客さんに意見を求めるスタイル。
グルパリくんが必死に指揮をとって状況や今起こっていることを
言葉にして説明してくれるから誰も置き去りにならずに済んだ。
後半はキーボードに赤羽さんを急遽迎え入れて。
照明を落としてお客さんに携帯のフラッシュを焚いてもらって
その中で作曲活動。基本全部即興なのにまとまるというか
テコ節になるから凄いよな。メンバーにテコの原理が染みついている。
その後もお客さんから言葉をもらって即興作曲したり。
120分では全然足りなくて少し延長、最後1曲は思いっきりライブver。
いや、楽しかった。予想以上に面白かった。。
これはグルパリくんはじめ、メンバーが凄く気を使ってくれたから。
ありがとうございました。思わずシリーズ開催のオファーを出した。
あと思ったのは今回リハーサルという事なので
マイクも最小限、ボーカルマイクのみでの演奏でした。
これがテコの原理のバンドのダイナミクスに凄く合ってた。
ドンドンと踊るグルパリ君の足音が凄く良く聞こえるし
小さい音から大きい音のふり幅がナチュラルで
めっちゃよかったなぁ…
これ対バンのイベントだと他バンドとの音量差で
しょぼく聞こえる危険性もあるけど、どこかで試してみたい。
大きい音で張り合うんじゃなくて小さい音を研ぎ澄ます。
これも1つの戦い方として成立するんじゃなかろうか。
それもライブハウスならではで想像して興奮した。
まったくもって未知数、ノリだけで決めたテコの原理の公開リハーサル、バンドの性質的にもネタばらしというか、あのバンド特有の秘密・不安定・クローズドな世界観が崩れてしまってやべえ事になるかと思ってたけどグルパリくんの天才さはエンタメ土台という。おもろ。 #四谷72時間オファー合宿
— 佐藤boone学@四谷アウトブレイク店長 (@boone4649) April 1, 2019
終演後、もういいや!ってお酒を飲み始めて
ギターのセックスマンも飲んでて少し喋った。
「ライブハウスの中でテコの原理以外にかっこいいと
思えるバンドに出会った事がない」
というニュアンスの言葉を彼から聞けて嬉しい。
この企画続けたい。
じゃ、四谷で。