今夜、四谷の地下室で。

ライブハウス四谷アウトブレイク店長が日々起こる事やバンド活動についてなど色々書いてます。

【もれる】多分、凄いバンドを見た。

昨日は火曜日。
アウトブレイクの火曜日は飲み放題。
(一部イベントを除く)
大いに盛り上がって頂きました。

 

しかし無茶なブッキングだ。
普通だったら「なんで俺をここに呼んだ!?」って
恒例のMCが全バンドから聞けるような内容だ。
それでも俺はこの感じが好きなんだよなぁ。
この感覚を持ったバンドと四谷で遊びたいんだよ。

そんで凄いバンドを見てしまった。

f:id:boone428:20190213122447j:plain

【もれる】というバンドです。

出演の経緯を説明すればアウトブレイクは10代のバンドマンは
基本的にノルマというものを課せず、とにかくライブハウスに
演奏しにこいや!!というスタンスを表明しています。




きっとこれを見てくれたんだろうな、メールが僕に届きます。
出演したい、10代である、時期はいつでもいい。
そしてこの音源が張り付けられていた。

soundcloud.com

 

うへ~こりゃキテるなぁ。ライブ見たいけど暴れまくって
物とか壊したらやだなぁ、対バン引きまくるだろうし
お客さんも困惑するだろうな~~~~
いわゆる好きだけどブッキングしたくねぇ~という。

でもやっぱり気になるし昨日出演してもらったのです。

叙情を一切抜いた激情ハードコア一直線。
マイクを投げ、床に転がり、マイクスタンドをなぎ倒し
絶叫、抜けるシールド、明らかにいらつくメンバー
最後ギターをへし折り、ブン回し(危ない)
無茶苦茶にやって終了…

僕は最初から最後まで前で見ている訳です。
なんかヤバかったら止めなきゃいけないし
物が飛んで来たら俺が盾にならねば…
そんな思いもあったんだけど、違う理由もあった。

終始絶叫しているんだけど、それが悲鳴でもあり
宣言でもあり、表現であり、切なかった。
最後洋服を脱ぎ、パンツを脱ぎ、ガリガリの真っ白な
肉体をさらけ出しマイクを叩きつけて終わる。

イメージとしてはゆら帝&峯田がパンクじゃなくて
グラインドコアとかそっちに振り切ったイメージ。

www.youtube.com

額に汗をじわっとかいてた。
ヒヤヒヤした汗とは違う種類の液体である。
終了後すぐに楽屋に飛び込む。
とりあえず怒りたい部分はあったけど
次のバンドの為にぐっしゃぐしゃのフロアを
片づけるようにお願いして終わったら
事務所に来なさい、と。

こういう時にライブハウスとして言うべき事は
店によって違うんだと思う。そこが面白いんだけど。
まぁただ言うべき事は「自分のケツは自分で拭きましょ」これだけ。
壊しちゃった物は弁償してもらうしかない。

そして例えばお客さんがケガしちゃったら
それは自分で責任とれないよね、例えばドラムぶっ壊れて
次のバンドが演奏できなくなったらヤバイよね。
店のスピーカー飛んでその後、翌日も営業できなくなったら
そりゃあ責任取り切れないよね。未成年だしさ。

そういった事を刻々と説明して弁償。
そのうえで次のライブを誘わせてほしいとお願いした。
あとボーカルにエフェクターなんぞ使わず
本当の声を届けてくれと。このバンドは歌ものである、と。
きっとこのバンドで泣く客が出てくる。
その時を迎えるために頑張って欲しいと伝えました。

それぐらい良かった。

きっと友達もいないだろうし、信用できる大人も
数少ないんだろうな。誰も自分の事を解っちゃくれないし
ライブハウスのステージ位しか居場所がない。
リハ中は退屈だし顔合わせもめんどくせぇ、それでも
あのステージだけは全部を解放できるんだ。
そんな勝手な妄想が爆発してしまうほど。

それと同時に若者にまだ自分は感動できるんだ!という
新たな発見もあった。だからこそこんなに興奮したのかもしれない。
冷静にみれば短命なバンドだと思う。
このまま突っ走れるとは思えない。
どこかで大人になってしまうか、それとも自爆してしまうか。
あの熱量をコントロールできるはずないし
制御されたら面白くないだろう。

でも続けて欲しいんだよな。
そういう俺のエゴも含めてお話してバイバイ。

彼らの次回四谷でのライブは4/12と16に決まっています。
俺がこんなに言うの珍しいんだから見に来てもいいんじゃない?

ちなみに一番上の写真は説教後に1枚撮らせてもらった。
ムカツク!!って顔してて最高でしょ。

じゃ、四谷で。