今夜、四谷の地下室で。

ライブハウス四谷アウトブレイク店長が日々起こる事やバンド活動についてなど色々書いてます。

チャプターハウス行ってきました。

一昨日キンミヤナイトを大フィーバーで終え床。
昨日は朝から車に乗って茨城は日立へGO。
Andareのミックス&マスタリングの最終日。
僕も(なにをする訳じゃないけど)同行しました。

目的地はチャプターハウスというスタジオで
最初に知り合ってからなんだかんだで
10年とか経ってるんじゃなかろうか
エンジニア樫村さんに会いに行くのも目的で。

RECを相談してくれたバンドに
何回もお勧めさせてもらったり
ライターもやってる樫村さんの書いた
雑誌を送ってもらったり、四谷来てくれたり
色々交流はあったのだけど
実際にスタジオに行くのはお初。



星くんが運転してくれて4人で
えっさおほいさと2時間ちょっとで到着。
普通の住宅街の普通の家っぽいんだけど
扉を開ければリハ用スタジオ2つに
レコーディング用スタジオとコントロールルーム。

乱雑に(きっと本人には完璧に)積み上げられた
色んなレコーディング機器と見たこと無い卓や
アウトボードのオンパレード!!!
1つ質問すると10返ってくるシステムで
それはそれは色々とお話させてもらいました。

いわゆる「電源で音が変わる」とか「ケーブルで音が変わる」って
四谷規模なライブハウスの世界で言うと
「そんなん良いから気合入れて演奏しろ!」
なんだけどレコーディングってのはまったくの別物。
ありとあらゆる拘りが正義の世界です。
その沼の恐ろしさの一端をたくさんみてまいりました。

 

f:id:boone428:20180511161119j:plain96kHzで96インプット、なんじゃそりゃ!



Andareのミックス&マスタリング作業は既に佳境で
とても細かい部分をみんなで聞いて修正を繰り返します。
Dr西川信吾は完全に「異物発見マシーン」みたいになってて
その集中力の高さにビビリまくった。
ドラムと鍵盤、たまにギターやベースといった
シンプルな編成だからこそ息の1つや唇の重なる音の
1つまでこだわりまくる試練の作業。

僕もミックスやるから解るんですけど
これ9時間とか延々とやるって超疲れます。
我々も疲弊するけどエンジニア樫村さんの苦労たるや。
それでも黙々と作業する精神力の強さにとても感動しました。
俺なら2時間で切り上げてビール飲んでるわ・・・

1つの音源に対して、録音からミックスと
色んな可能性を模索して気になる所を
徹底的に追い込んでいくのって正に
「レコーディング」な訳ですよ。

正直に言って僕のレコーディングというのは
もっと簡易的なものでこういった本物の
レコーディング前の練習や準備段階に使うもの。
勿論、特典音源とかスピード感と限りある予算の中で
やるには今でもピッタリだとは思ってますが!!!

樫村さんのテキパキ作業していく姿を見ながら
盗めそうなテクは盗もうと画面とフェーダーを
キョロキョロしておりました。

うん、すぐ気づいたわ。
大前提として機材が全く違うわ===い!!!

機材じゃない!腕だ!!ってのは楽器の話で
(いや、もちろん機材大事だとは思いますけど)
レコーディングに関しては機材=腕ですよ。
良質な物はそれを使うだけでレベルが上がる。

しかし、高ければいいって物でもないし
そこから先は自分の腕とセンスと探究心。
本当に沼というか闇というか
恐ろしく深い世界でして・・・

樫村さんのミックスはマスタリングまで
全部の工程をやってしまう特殊なやり方。
通常だと

①録音→②ミックス→③マスタリング

って感じで進んでいきます。
①と②をレコーディングエンジニアさんが担当して
③をマスタリングエンジニアさんが担当する分業制。

ただパソコンとか機材の発達と
安くても色んな環境が整った事もあって
全部を1人でやる人も増えてきています。
そして今はこれが(やろうと思えば)全部パソコンで完結できる。
良い時代になったもんです・・・

超適当に説明すると

①の録音は文字通り演奏した音を録る。
各楽器毎にマイクを立てて個別に音を拾う訳です。
バンドで「せーの!」で録る場合もあれば
バラバラに1人づつ録音する場合もあります。

②のミックスはその個別の音のバランスを取る作業。
音質とか音量とか右に寄せたり左に寄せたり。
無限大の選択肢からエンジニアさんの感覚で
バランスをとっていきます。これ、超大変。

③のマスタリングってのはその②でバランスを
録った音の音圧とかボリュームを上げて
迫力を出す作業です。鍋で煮た袋ラーメンを
最後どんぶりに移す作業と思ってくれればOK。

で、樫村さんは①から③まで1人でやるタイプ。
それと同時に②と③を一緒にやるタイプなんですね。
鍋を使わずどんぶりを直接火にかけて
ラーメンを最後まで作ってアツアツで食べさす、と。

わかりやすいだろ?

そして現在はパソコンの中だけで完結するパターンが
多い中でそれを

・全チャンネルミキサーに立ち上げる
・プラグインはなるべく使わずにミキサーで処理
・同時にハードウェアのリミッターやらコンプを挿し
・マスタリング後の最終段階の音圧でミックスする

という工程で進めていくんですねぇ。。。
は~面白い。だからこそ原音重視のこだわりと
自分が作った音がその通りに
CDとして製品化される事へのこだわりが凄い。
プレス工場やマスターの納品方法でも
音って変わるんだよなぁ・・・

人間が100を100として届ける事。
それってプロフェッショナルだよなぁ!!!

お昼から作業して全工程が終わったのが24時前。
ひえ~~お疲れ様でした!最高なのできましたー!と
帰ろうとしたら樫村さんがゴソゴソしてるので
なんだろな?と思っていたら

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なぜかコンプを頂いた…
「お前もレコーディングしてるなら頑張れよ」
という無言のメッセージを受け取る。
超大事に使います・・・!!!!

感激しきって東京へ。
皆さんの愛で生きてます。
この愛は次のバンドへパスします!

深夜、東京着。
おつかれさまの乾杯して
星くんと飲み足らないぞ!と新宿ねこ膳へ。



隣に誰か知ってる人が・・・と思ったら
こっちもレコーディングを終えた
SuiseiNoboAzの高野くんでビックリした。
あの日REGAとSHELTERで対バンしたの
ちょうど1年前か!!!縁ですなぁ~

朝、散々食べたのにカツ丼食って撃沈。

じゃ、四谷で。