昨日は楽しみにしていた坊主バンドのワンマンライブ。
メンバーほとんど坊主(1人は葬儀屋さん)による
お寺で生まれたバンドです。
メンバーさんは四谷荒木町で坊主BARを経営しており
こちらも店員さん全員坊主という。
徳が高いカオスの最前線なバンドです。
もうね、兎に角たのしすぎた!!!!
月曜なのに満員!ありがとうございました!!
坊主バンドのワンマンライブ、フィニッシュ!六道を歌った歌では物販の輪廻タオルを振り回し、牧師が襲来すれば「マリア様を仏壇に閉じ込めるぞ!」とパワーワードを飛ばし、アンコールではお客さんが自然と輪廻!輪廻!とコールをするし、見所満載!最高でした!徳積んだ=!とても為になりました!! pic.twitter.com/NmtSyAWoHN
— 佐藤boone学@四谷アウトブレイク店長 (@boone4649) 2018年4月23日
あと見せ場としては「坊主に最も必要な物、、、それは原チャリだ!!」とフロアを2ケツで暴走する曲や「みんな、自分の存在意義に悩んでないか?大丈夫!次の曲!きみは僕の菩薩だぜ!!」とかお遍路をRAP調で歌う「88参る」とか激ヤバソング満載でした!!! https://t.co/lkvl81qGy4
— 佐藤boone学@四谷アウトブレイク店長 (@boone4649) 2018年4月23日
エンターテイメントの極地を見ました。
で、これって真面目に考えると凄いことで
本当に考え抜かれたショウでした。
・コンセプト
メンバー殆ど坊主という最強の組み立て。
これによりMC、物販、衣装にいたるまで
全ての統一性が生まれる。
・ライブ本数
少ない、その分ワンマンやツーマンを中心に。
お客さんが集中でき、ライブの多幸感が増す。
本業を邪魔しない。
・楽曲
尺八ソロや木魚な取り入れつつも
非常にシンプル。
歌詞を聞き取らせるに特化した抜きのアレンジ。
・声
さすが坊主、とにかく抜ける。
歌詞にお経だけの曲もあるのですが
これが本当にトランスできる不思議。
分析すればするほど凄いのですが
ここで昨日のセットリストをご紹介。
勝手な解釈で解説します。
興味を持った方はライブハウスで会いましょう。
①青雲尺八ソロ
冒頭、あの名CD「青雲」のテーマ曲を
尺八ソロで演奏。一瞬でライブハウス全体が
「ああ、これから坊主や…」
という謎のドキドキ感と、その曲か!という
細やかな笑いが生まれる。
②ボーズトゥビーワイルド
BORON TO BE WILDを豪快にモジった。
坊主でさえキャッチーなのに要所要所に
こういった名曲オマージュをぶち込むのは
長尺のライブを飽きさせない防衛本能か。
③クリーンクリーン坊主
身も心も部屋も掃除して徳を高めろ!という
メッセージソング。この辺から当たり前の事を
言うだけなのに何故かありがたい気持ちになる
バンドマジックが発動する。
竹法規を88本(?)ギターだ!と
エアギターソロをするあたりメンバーに
メタル信仰者がいる模様。
④煩悩ファンク
煩悩はなぜ108つなのか?を解説するファンクソング。
四苦八苦(4×9+8×9)で108つなんだって。
ちなみに除夜の鐘を打ち鳴らしている時に
数を忘れてしまったらしれっと96から声を出すんだとか。
⑤おみくじ順番ロック
大吉→中吉→小吉?
あれ?大吉→吉→中吉だっけ??と
誰しもが思うおみくじの正しい順番を
ひたすらに連呼するだけのハードコアソング。
他曲でも披露されるが、早口が異常に上手。
正しい順番を印刷したラバーバンドが物販にあった。
全ての物販は曲と連結しており商売上手さが凄い。
⑥てら・テラ・寺
おそらく初披露されたであろう新曲。
神社と寺の違いを歌ったパンクナンバー。
正直、自分も全然違いが解らないのだが
坊主いわく「サッカーと野球ぐらい違います!」
コールアンドレスポンスならぬ
コールアンドテラポンスが会場で沸き起こる
⑦イージュー☆ショクライダー
民生の名曲をもじったシンプルなロックンロール。
「坊主に一番必要なものは数珠でも木魚でもない!
原付なんだ!!お盆4日間で全部回るのムリ!!」
という坊主あるあるを声高らかに宣言。
間奏ではフロアを2ケツで暴走する一幕も。
⑧ご縁ソング
生きているのはご縁あってこそ、という
坊主らしいメッセージソング。
全曲の中で一番メロディーが美しい人気曲。
⑨ぐるぐる
六道を説明してくれるお勉強ソング。
ここで物販の輪廻タオルが大活躍する。
坊主バンド物販はデザイン性も非常に高くて
かわいいのが凄い。
・ここで前半終了。「飲み物のおかわりを!」と
促してくれるあたりがさすがBAR経営者。
休憩中にせっせと物販を売る姿も確認できた。
・牧師登場
後半スタートのMC中に宿敵、牧師ROCKS(こちらもメンバー全員牧師)の
ベースボーカル関野さんが登場。
この日一番のパワーワード「マリア様を仏壇に閉じ込めるぞ!」と
安定のプロレス感で会場を沸かせ
アムロのCAN YOU CELEBRATE
(坊主バンドメンバーの結婚を陰ながら祝った)
自身のオリジナルソング「アーメン」を熱唱。
坊主が再び戻ってきて
「おまえら宗教ならなんでも盛り上がるのか!!」と
安定のプロレス泥試合。このやりとりが楽しみに
来てるお客さんも多いはず。平和な宗教戦争!!!!!
じゃあこっちも!と坊主バンドVOの色即是空男が
アコギ弾き語りでオリジナル曲を2曲。
これが独特な4畳半フォークで最高だった。
この日、日米での配信ソロデビューの発表もあり。
じっくり聞きたい。
⑩観音経
牧師が撤退して再び本編に戻る。
観音経を読み上げるだけの曲だが
ここでもやはり坊主の言葉の流暢さと
延々くり返される言葉の気持ちよさにトリップ。
⑪懺悔文
教会にも懺悔があるように寺にも懺悔がある。
ちなみに寺では懺悔文(さんげもん)というらしい。
お経を読む前に
「色々あるからお経の前にリフレッシュしよな」
という意味合いで読むのだとか。
いちいち為になる。
GO!GO!という掛け声をお客さんと熱唱。
ちなみに「業!業!!」とのこと。
⑫きみは僕の菩薩だぜ
自分の存在価値に悩んでいる人に贈る
こちらも坊主らしいメッセージソング。
こんな言葉で自分を肯定されたら
ああ仏教徒になろうかな、と思ってしまう。
こうやって女性を口説くのだろうか。功徳。
⑬洗脳のロック
色んな事に洗脳されてるんじゃない??という
一瞬政治ネタか?と思わせるタイトル。
実際の所は一切関係なかった。
坊主バンドのMCでは時事ネタを多少いれてくるが
政治などの話題には一切ふれない。政教分離しっかり。
⑭88参る
88箇所のお遍路参りをRAP調で。
エミネムの8mileとかけたヒップホップソング。
四国の寺を延々とラップする内容で
ご朱印帳を見ながら歌っていたけど
あんなに徳の高いカンペは初めてみた。
本編終了、アンコール。
お客さんが「輪廻!!!輪廻!!!」と
アンコールをするあたり観客も完全にわかってる。
・ここでMC中に神主が登場。
次回のライブでは神主が襲来というアナウンスと共に
年末に坊主VS牧師VS神主の3マンやるぞ!と発表。
是非四谷でやってください。
⑮坊主の一週間
ロシア民謡「1週間」替え歌で
坊主の1週間の食生活を歌う歌。
沢庵で茶碗を洗うがどんどん変化していくのに爆笑。
最後に何度もラストのフレーズを
リフレインするのだが、メンバーがどんどん壊れて
ポゴダンスみたいに踊り狂う姿が超エモかった。
⑯ぼーずうおーず
楽しすぎて覚えてないや。。。
とんでもなく濃厚でした。
要所で「慈悲ってるね!!!!」って叫んでて
あ~慈悲ってるわ~と思ったので
完全に洗脳されたと思います。
為になりました。
じゃ、四谷で。