今夜、四谷の地下室で。

ライブハウス四谷アウトブレイク店長が日々起こる事やバンド活動についてなど色々書いてます。

いつまでやれるか、の意味。

昨日はまず明け方までレコーディング。
床でコロリンと眠る。地下が地上よりも
ひんやり感じたら夏のはじまり。
床はいつでも四季があるから好きよ。

昼、作業してスタッフ入り時間。
もろもろ確認して僕はお店を抜け出す。
自転車で新宿マーブルにお邪魔した。
Andare5人編成で久しぶりのライブだ。


リハーサル後、みんなで歌舞伎町ど真ん中の
喫茶店で怪しげなお客さんに囲まれてお茶。
リハ後の良くあるバンド風景と
歌舞伎町の日常がほんの1時間ちょっと重なる。
自分に街が溶け込む瞬間って本当に好き。

しょっぱいサンドイッチとコーヒーで
ゲラゲラ笑う夕方前。春っぽくて良かった。
西川くんと星くんと下上くんが
コースターをどれだけ小さく丸めるかの勝負をしてた。
正直にいって小学生だな、と思った。

夕方OPEN。昨日はnecozenecoのツアーの1部として
マーブルがブッキングした一日、共演者強力。
色んなバンドで色んなライブハウスに
行く機会があるけど、俺はやっぱりライブハウスの人間。
そのお店を挙動不審に歩き回りながら
ライブを楽しませてもらった。

しかしライブを見ているとどうしても脳内で
精算の時になにを話そうか、と考えながら
見てしまう職業病が勃発。
脳みそに留めておいても良くないので
個人の感想としてここに書いておきます。

イナダミホさん

ドラムとピアノ&歌の2人組。
ドラムセンター後に下手ピアノ。
とにかく伝えるという気持ちが強い。
ボーカルの目線や動作1つ1つに
その意思が明確に出ていて美しい。
ただ1番かっこいいな~と思ったのは
ギッと鍵盤を見つめてバコバコン!と
叩いていた姿だったので
横顔で語る表現者になってもいいのかな、と。

たまにお客さんを見なさい!って
バンドに言う事ありますが、あれって
お客さんを見なくてもかっこいいバンドって
沢山存在していて。それはステージに充満した
パワーみたいなもんがジワジワと
あふれ出るかっこ良さなんですよね。
なんかそっちのタイプだなぁと思いました。

YUEY

持込のマーシャルアンプが超かっこよくて
それだけで最高でした。出音もソロだけ凶悪に
爆音になるの含めてバッチリ!
前半は今時のオルタナ進化系と思いきや
後半になるにつれて思いっきりな
ハードロックリフが飛び出しまくって
こういう大人の素晴らしさって究極だな、と。
本人たちに自覚がまったくなかったら
大変失礼なんだけど、一瞬まじで
ディープパープルが俺には見えたよ。

終演後アンプ談義。
本当は3段積んでるんだって。
最高だろ!千葉出身と聞いて納得。
千葉イズム、やっぱりあるなぁ。

大柴広己トリオ

昨日は本当に素晴らしいギタリストばかり。
JC直結でここまで素敵な音を出す人に
久しぶりに出会ってしまった。
本番直前だったので全部見れなかったけど
終演後ちょっとお話させてもらった。

3弾いたら3、10弾いたら10出るギターの
音が好きという事でこの形になったのだそう。
つまみはイコライザー全部5の
DISTORTION10であとは手元で。
高い技術が成せる技だった。
僕は昔から5弾いても8弾いても10出るアンプが
好きだったからなぁ~。

今更ながら自分の5ある力を誤魔化しなく5として
認識する事は長い目でみて実力アップの最短距離。
これは楽器も仕事も一緒かもな。刺激的だった。

Andare

久しぶりの5人編成。
人数が多ければ多いほどピアノのアレンジが
少し変わっているのを見ている人は解るだろうか?
編成メンバーによってピアノが隙間を作ってくれて
その隙間を我々が埋めたり抜いたままにしたりする。
ドラムは相変わらず予想不能の動きをするけど。

音楽の作り手が楽曲と編成に最大限の
敬意と理解を示すとおのずとやるべき事が
見えてくる。これを別の言葉でバンドマジックと呼ぶ。
昨日はその一端が見せられた…かな。
もうちょっと、もうちょっとで掴めるのに。
スルっと抜け落ちてしまう瞬間もあった。

マーブル店長の感想を西川君から聞く。
「ギターを弾いてない姿がさまになってる」
との事。

necozeneco

これが文句なしに素晴らしかった。
八王子からきた最高にキュートな4人組。
メンバー全員がバンドの芯をしっかりと
つかんで離さない強さをみました。

www.youtube.com


大変失礼な話だけど事前にチェックしていた
このMVの300倍位かっこよかった。
もちろんこういう「MV然」としたMVは
すごくちゃんとしているし、耐久力もあるけど
このバンドの「ちゃんとしている感」は
あのライブに全部つまってるんだよなぁ。

点でバッチリあう演奏
ライブハウスのスピーカーに似合う声
全員が1つの強力な意思を共有している
あのステージにはディレクションもカット割りも
なくて大量のストーリーを下敷きにした
現在進行の4人が居て、どえらく感動してしまった。

いや~良いモンみた!!!!!

終演後、打ち上げ。
マーブルは打上はお客さんを出すタイプ。
ライブハウスには色々あるからな。
たしかに会場清掃の問題やスタッフの問題など
経費や店の方針で様々な方法がある。
こういう所もいちいち「なんで?」って
聞きたくなるけど、我慢。いつか聞いてみたい。

メンバーと関係者でワイワイと。
おそらく人生で初めてじゃ?と思うんですが
僕はノンアルコールで乗り切った。
(飲めない時は打上出ない、悔しいから)

その後、自転車で四谷にカムバック。
Andareメンバーも戻ってきてレコーディング。
ギターの修正とコーラスを録音。
明け方ビール1本みんなで乾杯。
昨日出会った皆様、お疲れ様でした!!!

「いつまでやれるか」

そんな言葉は30を超えたときから
バンド、仕事関係なく様々な場面で
色んな人が話題にしてきた事だ。

それは今ある現状がいつまで続くか?という
不安なんじゃなくて、今やれてる奇跡と
これから起こる予測不可能な現実を
楽しむ言葉なんじゃないか、と
みんな帰った後にふと思ったのです。

じゃ、

あ!マーブルの天井にバケツが沢山吊られてて
水漏れじゃなさそうだし理由を聞くのを忘れてた。
真相を知ってる方教えてください。

じゃ、四谷で。