今夜、四谷の地下室で。

ライブハウス四谷アウトブレイク店長が日々起こる事やバンド活動についてなど色々書いてます。

佐藤の素人PA論

一昨日・昨日と佐藤はPAで参戦しておりました。

デスクワークがちっともはかどらないのが難点ですが

音響は楽しいねぇ。みんなの音を直に触ってる感じが

たまりませぬなぁ。ぬふふのふ。

一応説明しとくとPAってのはライブハウスの一番後ろとか

2階とかで大きくて光ってる機材に囲まれながら

難しい顔してフェーダーやつまみをいじくりながら踊ってる人。

ライブハウス行くと絶対いるでしょ?後ろのほうに。

あれです、アノ人です。

要はドラムとかギターとか歌をマイクで拾って

それをまとめてスピーカーから出す人の事です。

とっても専門職で高い知識と技が要求される

ライブ現場の王様で、ライブハウスの場合は時間とかも

仕切らなきゃいけないのがほとんどなので、結構大変。

これになりたくて専門学校に通う若者が沢山いる位。

ま、僕はほとんど独学(PA長沢の技の完コピ)ですけど。

で、このPAさんの仕事でその日の出来が決まるといっても

おかしくないポジション。責任重大、間違いは許されません。

そして僕が思うなによりも重要なのは

「良い音を出すよりも、良い関係を出演者と築く」

これに尽きると思います。ちょっと極論すぎるかもしれませんが。

でも、出演者とPAの信頼関係ってなにを捨ててでもゲットしなくては

いけない最重要ファクターです。これだけが機材の優劣やシステムの

不備を帳消しにする魔法です。たった唯一の。

その為にPAさんは様々な技を仕込んできます。

面識のあるバンドだったら簡単なんですよ。

「おはよー!!今日もよろしく!!」でオールOKじゃないですか。

でも、知り合いだけが来る訳じゃありません。その日の

出演者全員初対面なんてザラ。

むしろそういう日こそ確実に信頼を得なければいけない。

しかし短いリハーサル時間、満足にゆっくりしゃべれる訳もありません。

さらにバンドマンは変わった人が多いです。けっしてすぐに

心を開く訳ありません。だからこそ、PAさんは様々な技で

自分の事を知ってもらうおうとします。

ケース① サウンド

まぁ、これは当然ですよね。本職ならではです。

例えばメタルバンドがいたらメタルっぽい音にするじゃないですか。

メタラーさはその辺敏感ですからね。僕なんて初見のメタルバンドの

場合はバスドラを過剰にメタル試用にして相手の出方見ますもん。

で、「こんな感じっすか?やりすぎっすか?」で大体わかります。

これで相手が「わかってますね!」といえばもうその日は勝ちです。

ケース② Tシャツ

これも王道ですね。その日のバンドの傾向をあらかじめネットで調査。

その人が好きそうなTシャツを着てきます。

これで入りの「おはようございます!」の挨拶で相手が

「*****好きなんですか!?僕も好きです!」といえば

その日はもらったようなもんです。

自分の好きなバンドが好きなPAの出す音は信用できますもんね。

「自分の理解者である」という所をひたすらアピールするんです。

で、これもベタベタなTシャツ(ガンズ・モトリー・メタリとか)が功を奏す時も

あればマニアックなTシャツが受けたりもします。

ここは経験と勘が勝負。この辺り長沢さんは最強に上手。

ケース③ BGM

これもTシャツと一緒ですね。要は「俺は君たちの音楽のルーツを

知っているから、心配なくまかせてくれたまえ!」を必死にアピールするんです。 

リハーサル中の合間に流れる音楽や本番転換中の音楽。

次のバンドが好きそうな音楽をipodからチョイス。

これがピッタリはまると転換中にバンドさんが「超テンションあがるっす!!」と

にっこり喜んでくれます。これはこちらとしても本当に嬉しいです。

で、逆にこれが出来ないPAさんは正直しんどい。これは1日の流れに

大いに関わってきます。お客さんも聞きますからね。

ジャズのイベントで延々メタルだったら「?」じゃないですか。

ライブハウスのPAってのはいい音を出すのが仕事なんじゃなくて

1日を円滑に好調にまわすことにあります。バンドと音を出すだけじゃダメ。

僕は勝手ながらそう思うわけです。

とかもっと色々あるんですけど、業務が!!たまってる!!

という訳で今日はこの辺で!!全国のライブハウスPAマンファイト!!

じゃ、四谷で。